ごあいさつ

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独立行政法人国立高等専門学校機構

高知工業高等専門学校長

江口 忠臣

 

 高知工業高等専門学校は創立60周年を迎え、社会から求められる教育機関として進もうとしています。高専の特徴は、本科5年一貫の実験・実習を重点配置した技術者教育、産業構造の変化に対応できる専門教育、学修者個々を豊かに育てる教育、多彩なキャリアパス形成、社会に立脚した将来のリーダー資質養成にあります。さらに、実践的な複合的課題解決能力を培う専攻科課程を設置しています。

 今日、科学技術系人材育成の重要性が増す中、高専の役割はこれまで以上に大きくなりつつあると認識しています。学修者本位の教育の質保証を基本に、社会とひとびとの要求を工学要素に変換できる能力を有した人材を送りだしたいと考えています。

 高知高専は、社会の変化と時代のニーズに対応して、2016年に本科組織をエネルギー・環境、ロボティクス、情報セキュリティ、まちづくり・防災、新素材・生命の5コースを有するソーシャルデザイン工学科に改組し、2021年に専攻科ソーシャルデザイン専攻を設置するに至りました。学科再編により、社会において発現している又は隠れている課題を見つけ出し、その解決策をデザインするために、幅広い知識・技術を活用できる複合・融合型人材育成を目指しています。社会実装を念頭に置いた地域とつながった教育プログラムも大きな特徴です。学生、教職員ともに地域の活力の源となるべく活動しています。

 現在、高専生に対して大きな期待があり、高専生が「高い技術力」、「社会貢献への学習意欲を起こすこと」、「自由な発想力」を生かして起業する事例に高い評価を受けており、高知高専もこのような人材育成を加速させるため、高専生の活動を後押しする学習環境の整備に着手しています。

 今後も多くの卒業生・修了生が、実践力と創造力を持った技術者として地域で、日本で、世界で活躍してくれることを期待して、高知高専の教育・研究力を高め、日本や世界を支える人材の育成に努めていきたいと思っています。

 

 

最終更新日
2023/05/31 11:51