地震を想定した避難訓練

 

5/15 全寮生避難訓練

 毎年、年度の出来るだけ早い時期に地震を想定した避難訓練を実施しています。

避難訓練は、寮生の防災の意識を向上させ、地震時における適切な行動と速やかな避難方法を訓練し、有事の際の被害を最小限にくい止める目的で行っています。

●東日本大震災クラスの地震で想定される高知高専の浸水深さ:5-10m

●避難を困難にする約30cm津波が流入してくる推定時間:30-40分

参考:高知県防災マップ(http://bousaimap.pref.kochi.lg.jp/)

 

学校が定める避難場所

専攻科棟             屋上22.6m (4階18.6m災害用備蓄食料)

ソーシャルデザイン工学科講義棟  屋上20.9m 

 

訓練の流れ

19:40 地震発生(寮生は、机の下などに避難(非常ベル約1分間))

19:41 津波を想定して、本学専攻科棟4階もしくは屋上へ避難開始(訓練では、2階を通過して駐車場で点呼)

各号館毎に全寮生が揃ったことを宿直教員へ報告(専攻科棟横 駐車場)

 

 全寮生440名が避難し、点呼報告まで約16分かかりました。

 

 専攻科棟の非常階段に到達した時刻は、最初の者が19:45で最後の寮生が19:53でした。訓練では、寮から一番遠くて最も高い建物の専攻科棟を目指すことにしています。専攻科棟の非常階段は2箇所ありますが、訓練では遠い方の1箇所しか使いませんでした(屋上直通の外付け階段のため)。使用する階段が分散すれば避難時間は短縮できると考えています。訓練終了後、寮務主事から講評を行い、ソーシャルデザイン工学科講義棟および専攻科棟の外付け階段がどこにあるか平常時に把握しておくことを全寮生に話をしました。

 

 大地震の際、推定される津波到達時間は、約30-40分です。しかしながら、地震発生時に堤防が崩れたり、避難経路に障害物があったり思うように避難できないなど様々なことが想定されます。出来るだけ短時間に避難できるように、訓練時に気がついた点について、寮生と話し合いスムーズな避難が実現できるようにしていきたいと思います。

 

 寮の通用門横の横断歩道は、避難する間、南国警察署の方々に車の通行制限をしていただきました。南国署の方から「横断歩道では、地震発生時に信号が点灯していない状態で、津波から逃げるために車が走っている事も想定されます。そのようなことを想定して横断歩道を渡ってください。本日の訓練は、非常に良かったと思います。」という講評をいただきました。

 

避難の様子  訓練後の講評

 

専攻科棟およびソーシャルデザイン工学科講義棟屋上への避難訓練は、全学生で毎年実施しています。今年度も6月に実施予定です。

 

5/17 1年生避難訓練

 

 1年生男子・女子共に居住棟の屋上まで避難する訓練を実施しました。地震の際、居住棟の屋上にも避難できることを知ってもらうために実施しています。寮内の各居住棟は、2号館を除き4階以上の建物であり、各号館屋上は、13.7~16.8mと想定されている津波(5-10m)より高くなります。

 

また、参考に学内の各専門学科棟の屋上高さは、17.3mです。

避難の様子

 

  2017/05/24   広報戦略室