高知高専では、第７２回談話会を１１月３０日（火）にオンラインで開催した（写真）。
　図書館主催による談話会は、教職員がそれぞれの専門の立場から学術的知識や研究体験（海外・内地留学等）などについて、できるだけ平易な形で発表しあい、相互の知的な啓発と親睦を図ることを目的として、高知高専では約５０年前から年１～２回程度継続して開催している。昨年はコロナ禍のため開催は見送り、２年ぶりの開催となった今回は７２回目となった。
　当日は、中島図書館長の司会により進行し、井瀬校長の挨拶に続き、ソーシャルデザイン工学科　北山めぐみ准教授による「身近な風景を楽しむ　－土佐の文化的景観学－」の講演が行われた。北山先生の専門分野である建築学において、歴史的環境保全に関わる調査からの具体的な事例紹介が行われた。また高知県内における特徴的な３地域の文化的景観について地形や地図を示しながら詳しい説明が行われた。参加者は改めて高知県内の文化的景観に触れる機会を得て、大変興味深く聴講した。初めてのオンライン開催となり、また機器の不調もあり、質疑応答時間は十分ではなかったが、図書館長、校長からそれぞれ質問が寄せられたほか、終了後には個別で質問や感想を受け取るなど参加者の熱心な聴講が窺えた。試験期間中の開催であったが、約４０名の教職員が参加した。