新素材・生命コース学生の論文が 『Chemistry – A European Journal』誌のHot Paper及び表紙に選出されました

新素材・生命コース学生の論文が 『Chemistry – A European

Journal』誌のHot Paper及び表紙に選出されました

 新素材・生命コース5年の野並玲奈さんと白井智彦講師らの研究グループは、イリジウム触媒を用いて医・農薬の開

発に有用な光学活性キラル分子の新しい新合成方法を確立しました。本研究成果は、2022 年1月28日(金)公開の

Chemistry – A European Journal誌(欧州化学会誌)に掲載され、同誌のHot Paper(同誌の編集者が特にその重要性を

認めた論文)及びFront Cover(表紙)に選出されました。

 本技術を発展させることで、医・農薬候補化合物の自在合成に繋がることが期待されます。

 

 

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Journals: R. Nonami, Y. Morimoto, K. Kanemoto, Y. Yamamoto, T. Shirai: Cationic Iridium-Catalyzed Asymmetric Decarbonylative Aryl Addition of Aromatic Aldehydes to Bicyclic Alkenes. Chemistry A European Journal, 2022. Early View. Copyright Wiley-VCH GmbH. Reproduced with permission 

 

研究成果の要点

・アルデヒドと呼ばれる一般的な分子を新しい手法で医・農薬開発に役立つ分子へと変えることに成功した。

・独自に設計・合成した触媒を使う事で、分子の構造を精密に制御することに成功した。

・廃棄物が少ない新しい合成プロセスとして期待される。

 

【発表論文の情報】

論文名:Cationic Iridium-Catalyzed Asymmetric Decarbonylative Aryl Addition of Aromatic Aldehydes to Bicyclic Alkenes

(カチオン性イリジウム触媒を用いるビシクロアルケンへの芳香族アルデヒドの脱カルボニル型不斉アリール付加反応)

著者名:Reina Nonami1, Yusei Morimoto1, Kazuya Kanemoto2, Yasunori Yamamoto3, Tomohiko Shirai11高知工業高等専

学校ソーシャルデザイン工学科(新素材・生命コース)、2中央大学理工学部、3北海道大学大学院工学研究院)

雑誌名:Chemistry – A European Journal

公表日(オンライン公開日):2022年1月28日【論文】、2022年2月9日【表紙】、2022年2月10日【Cover Profile】

論文URL: https://doi.org/10.1002/chem.202104347

表紙URL: https://doi.org/10.1002/chem.202200316

Cover Profile URL(著者全員の写真、高知高専の校章有):https://doi.org/10.1002/chem.202200317

白井研究室ホームページ URL: https://shirai-t.wixsite.com/website

 

 

 

 

  2022/03/03   企画係