高知高専・学生チームが衛星設計コンテストで最優秀模型賞を受賞しました

 高知工業高等専門学校・2年生チーム(西岡美文さん、中川陽菜さん、澤本蒼太君、福原颯馬君、溝渕遥人君)の衛星設計コンテストの作品が、第31回衛星設計コンテスト・最終審査会(2023年11月25日)で、最優秀模型賞と地球電磁気・地球惑星圏学会賞のダブル受賞をしました。

第31回衛星設計コンテストの受賞作品について
http://www.satcon.jp/review/

 この衛星設計コンテストは、高校生から大学院生までの学生を対象にしたコンテスト形式の教育プログラムで、参加者は小型衛星をはじめとする様々な宇宙ミッションを創出し、その設計を行います。審査員は、着想点、創意工夫、基礎的な技術知識、将来性、等の様々な観点からすぐれた作品を選考するものです。

 高知高専2年生チームの応募作品「3次元可動型永久磁石姿勢制御衛星GIMIC」は、2021年11月9日に打ち上げに成功した、国立高専初の高知高専を中心として10高専で開発されたKOSEN-1衛星の宇宙実証による衛星姿勢データを元に生まれたアイデア作品で、超小型衛星に使える新しい姿勢制御方式を提案したものです。この方式は、強力な磁場を持つ小型ネオジウム永久磁石を、ジンバル構造により衛星の構体の中で3次元的に動かし、地球磁場との相互作用で得られるトルクにより衛星の姿勢制御を行うものです。この永久磁石の方向を一度設定すると、衛星の構体の任意の方向を地球の磁力線に沿わせることが可能となり、その後の姿勢維持は無電力で行うことができるという超小型衛星(CubeSat)に使える新しい機構を提案し、実際に実験を行った成果が発表されました。また、このGIMIC衛星の実物大の模型も製作し、衛星設計コンテストの委員から高い評価を受け、最優秀模型賞を受賞しました。

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3次元可動型永久磁石姿勢制御衛星GIMICの発表スライド(表紙)
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第31回衛星設計コンテスト・最終審査会(2023年11月25日)の様子
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最優秀模型賞を受賞した時の会場の様子(高知高専2年チームはオンライン参加)

 

 

課外活動   2023/12/05   企画係

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